RAJ事務局からのお知らせ

2018年7月9日リバーガイド検定試験

日 時:7月9日(月)9:00〜11:00
参加者:2名
場 所:アムスハウス&フレンズ 
検定官:平井 琢(アムスハウス&フレンズ) 
テスター:蘇原 敦(アムスハウス&フレンズ)、木下 達志(ネイチャー・ナビゲーター)
試験内容 :①装備チェック ②パドルワーク ③レスキューテクニック ④筆記試験の4項目に分割されており、 各項目ごとの合格基準点を全てクリアーしていなければならない。

埼玉県・長瀞(ながとろ)荒川で開催されたリバーガイド検定試験についてレポートします。リバーガイドとは、ラフティングツアーが行われるときにクライアントと同乗して指示しながらラフトボートをコントロールし、クライアントの安全を確保する人です。ラフティング協会では、ツアーには必ず1名以上のリバーガイドとシニアガイド1名以上が帯同することを義務化しています。

 

参加者の様子

今回は先に行われたガイド試験に惜しくも不合格となってしまった向けの救済臨時テストになります。テストは大きく分けると学科・実技があり、不合格であってもどちらかがクリアしている場合は次回のテストで免除になります。学科免除の人と実技免除の人がいたため実施は1名で行うというもっともミニマムなガイドテストになりました。

 

「リバーガイド認定試験について」

①リバーガイドが装備しているものについての理解 

 的確なパドリングウエア、 的確なフットウエア(リバーシューズ)、ライフジャケット、ヘルメット、レスキューロープ(スローロープ)、ホイッスル、リバーナイフ、カラビナ、フリップライン(カラビナ付き)、パドルについてしっかりとした知識を持っている。

ガイド装備イメージ

②ボートを準備する段階での知識

共同装備部門として、ファーストエイド、Zドラグの装備一式の知識。ボートの各部名称と機能を十分に理解しており、説明できること。ボートをセットアップする正しい方法を理解しており、実行できること。ボートの的確なメンテナンス方法を理解しており、実施できること。バルブの形状とメンテナンス方法を理解しており、実施できること Ⅴ ボートの搬送に関する注意事項を十分理解し、実行できること ボートを車に積載する場合は道路交通法を遵守、荷崩れ予防や周囲への確認 を行い、法律的な面のみにとどまらず、安全面全般に注意すること。ボートを川に降ろすまでの注意事項を十分理解し、実行できること 人力でボートを運搬する際は、足元に注意することや、頭の上などにでは なく肩に乗せるなどして体への負担を減らすよう注意すること。

ファーストエイドとCPRに関する知識

ファーストエイドの優先順位を理解していること。止血方法を理解し、実施できること。正しい移送方法を理解し、実施できること。ショック状態の管理方法を理解し、実施できること。ファーストエイドに関する権威団体の認定を受けていること。。ベーシックライフサポートの優先順位を理解しているか。CPRを理解し、実行できること ・正しい気道確保の方法を理解し、実施できること。正しい呼吸補助の方法を理解し、実施できること。正しい胸部圧迫方法を理解し、実施できること。CPRに関する権威団体の認定を受けていること。

CPRイメージ

④川の専門用語・水理現象に関する知識

リバーガイドは、以下に列記した各専門用語について、その内容を十分に理解し、 なおかつそれらの水理現象がボートおよび人に及ぼす影響を十分に把握しておか なければならない。 a 本流(メインストリーム、メインカレント) b 右岸(リバーライト) c 左岸(リバーレフト) d エディー e エディーライン(エディーフェンス) f ホール g キーパーホール h ボイル i ボイルライン j ポァオーバー k ドロップ l アンダーカットm ストレーナー n スィブ o クッション(ピロー) p バックウォッシュ q アウトウォッシュ r スタンディングウエーブ

⑤リバーガイド必須基本習得技術

セイフティートークは、ラフティングツアー催行中の安全管理の要となる、 乗客に対して行う事前の説明である。事前説明には、ラフティングがどのような ものであるのかといった根源的な説明から、そこに内包される危険性、その危険 性を軽減させるための装備やテクニックに関する説明、レスキュー時の動作に関 する説明などが含まれる。

河原でのセーフティートークの模様

⑥川においての実地試験

リバーガイド認定試験の審査にあたる試験官は、RAJの代理人として、公平かつ 厳粛に審査・判定に望まなくてはならない。実技試験の合否判定は、3審査2採用で行なわれなければならない。

転覆したボートへの再乗船

 

フリップリカバリーという転覆したボートへの再乗船のチェック。ラフティング教会では60秒以内としています。実際は30秒前後でみんな上がります。

 

学科試験の様子

 

学科試験は40分間30問の問題がでます。加盟会社共通のリバーサインなどもあります。

 

雑感

試験は検定官と呼ばれる人物とそれをサポートするテスターと呼ばれる人物2名、計3名体制で行われます。自社のガイドを自社でテストしてしまうと不正のチェックが働きませんので試験の担当者は2社以上で担当します。自主規制としては時間的にもコスト的にも非常に足かせになりますが、協会の公平性を保つためにはやむをえないことです。こういった努力によって一定の水準を保ち、厳正なる協会運営がなされていると思います。

また今回受験したガイドたちは十分に訓練を積んだガイドですが、テストでは合否がはっきりします。特に漂流者を救助するためのスローバックレスキューは12m先の2mの的を通さないと不合格になります。試技は2回です。緊張からかこの項目を落とす人が多く、熟練者でも不合格になることがあります。この項目のあり方を10数年議論してきていますが、この絶対命題をクリアすることに意味があり、協会の水準を保っている所以でもあると考えています。

<文・写真 平井琢(技術安全部会 アムスハウス&フレンズ所属)>