RAJとは?
RAJ設立に至るまで
余暇の過ごし方を再認識する時流や、アウトドアレジャーブームの追い風を受けて、それまでごく一部の人々によってアドベンチャー的な位置付けで楽しまれていた ラフティングというリバースポーツが、90年代前半より商業ベースのレジャースポーツとして全国的に注目を集めるようになった。そこに生じた商業ラフティングへ の社会的ニーズを受けて、同年代より、営利を目的にラフティング・トリップを催行する企業・団体・個人の数も全国的に急増した。
しかしそんな時勢下において、営利目的のラフティングを統括する団体や行政機関は存在せず、営業活動に対する許認可制度も皆無であったため、充分な知識・経験・実績、 安全管理能力や設備がなくても、一定の資機材と人員さえそろえれば、誰でも翌日からラフティング事業が展開できるという、一種、野放図に近い状況が日本で展開され始めようとしていた。
このような状況のもと、ラフティングが社会的な注目を浴びるにつれ、事業者間における事業内容の質、安全管理の不均等性や不備・ルール不在の弊害などが顕在化し、 業界の内外から指摘されるようになってきた。特に、顧客の安全性を保障する安全管理面における規格や法律、条例等が存在しない現在、野放図なままの業界成長は、重大な事故を発生させる 可能性を孕んでいると指摘されている。
そこで、ラフティング事業全体が大きな社会的糾弾の対象になる前に、行政機関の指導を待つまでもなく、業界として自主的な対策を講じる必要性があるという機運が高まった。その結果、 具体的な対策案として具現化されたのがラフティング協会である。当協会では、加盟業者の総意に基づいて自主規制を敷き、あわせて事業者間相互の情報交換や研修会実施によって事業内容の 質向上をはかり、同時に安全管理体制の向上を実現し、業界全体の総合的な資質が向上することを最終目標としている。